最近では、各会社から新型タバコ(商品名「アイコス」・「グロー」・「プルーム・テック」)が発売され、種類によっては入荷待ちという人気です。
新型タバコと従来のタバコの違いは下記の通りです。
従来のタバコ:タバコ葉を燃やして煙を吸う
新型タバコ:ニコチンを含んだ液体を加熱して蒸気を吸う
新型タバコは煙が出ないので、周囲に迷惑をかけにくいという事と、ニコチンを含めた有毒物質が従来のタバコの約80%と少ないので、今まで後ろめたい思いでタバコを吸っていた喫煙者に広く受け入れられたようです。
一部の飲食店では、禁煙ブースでも新型タバコはOKという所もあるので、新型タバコを吸っていると「健康に気を使っている私」という感じで、あたかも禁煙した気になっている人をたびたび見かけます。
しかし、依存性物質であり、最強の発がん物質であるニコチンはしっかり入っています。
ニコチンが新型タバコの1本は、従来タバコの約80%と少なくても、喫煙者はニコチン血中濃度が上がり、自分が満足するまで吸うので、結局同じ事と言えます。
現在新型タバコを吸っているのは、従来タバコからの移行者がほとんどなので、新型タバコの影響の結果は、10年~数十年後の次世代にまかせるしかありません。
一番良いのは、従来タバコにしろ新型タバコにしろ吸わないの一番です。
現在喫煙者が約20%と減っていて、それでも今なお喫煙している方たちは、いわゆる「筋がね入りの喫煙者」が多い印象を受けます。
周囲が少々禁煙を諭しても、喫煙し続けます。
では絶対確実に禁煙できる方法が1つあります。
それは大変、大変残念ですが。。。「大病」することです。
それも、想像を絶する胸の痛みを感じる「心筋梗塞」や、空気中にいるのに水の中に顔をつけられて息ができない感じの「肺気腫」など。。。
これらの病気に罹った人は、1日40~60本吸っていてもピタリと即日からものの見事に禁煙できます。
それだけ病気の痛み、苦しみが強かったという事でしょう。
でもできれば、病気になる前に禁煙したいものです。
1回目の心筋梗塞で助からない可能性もありますし、また肺気腫になると治療により呼吸機能がある程度は回復しますが、正常な状態には戻りません。
国がタバコを合法的な嗜好品として認めているので、禁煙指導はなかなか難しいものです。
このブログを読んでくださり禁煙を考えた方、当院では保険適応で治療が受けられます。
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