食中毒というと、夏に多いイメージですが、最近は1年間通して食中毒が発生しており、むしろ秋・冬の方が多くなってきています。
平成29年度の食中毒の統計で、1番多いのがカンピロバクター、2番目がアニサキス、3番目がノロウイルスとなっています。この3つが毎年上位を独占しています。
*カンピロバクター: 鶏肉の生食、もしくは加熱不十分の鶏肉を食べることで、高熱(38度以上)、発熱、下痢等で発症してくる。
潜伏期間が長いのが特徴で食べてから、1週間経過してから発症することもあるので、原因として思いつかない事が多い。
*アニサキス: イカや青魚にお刺身を食べて発症。お刺身を食べて数時間後に腹痛出現してくる。治療は胃内視鏡でアニサキスの虫体を摘出する。
*ノロウイルス: 牡蠣などの2枚貝の生食により感染します。加熱することでウイルスは死滅します。老人ホーム等で、ノロウイルスに感染している人から他の人にうつるヒトーヒト感染で、免疫力のない老人が亡くなったりして問題になっています。
またこの秋はキノコの食中毒も多くなってきます。
食用キノコと毒キノコの見分け方は大変難しいので、慣れない方が山に入って採ったキノコや、友人の方からもらったキノコを食べる際には、しっかり注意、確認した方が安全だと思います。
最後に「これは、食中毒かもしれない」といった症状がでた場合は、医療機関に受診なさるか、「中毒110番」にご相談されるのがよいでしょう。
「中毒110番」 365日24時間 電話相談受けつて頂けます。
一般市民専用電話 (情報提供料無料)
つくば 029-852-9999 (365日、9–21時)
大阪 072-727-2499 (365日、24時間)