この時期、起床時の血圧が上昇している方が多くいらっしゃいます。
気温と血圧には相関関係があります。
冬は外気温もそうですが、室温も下がっており、一般に寒いと血圧は上昇します。
寒いと交感神経が活発化して、血管を収縮させて血圧を上昇させ、体温を維持しようとするからです。
また他の原因でも、冬場は血圧上昇する可能性があります。
冬場は塩分の多い食事を摂ることが多い→体内に水分が貯留→循環血漿量が増える→血圧上昇
冬場は運動不足→体重が増える→血圧上昇
実際、冬場の血圧値は夏場に比べ、収縮期血圧で6mmHg、拡張期血圧で4mmHg高かったとの報告もあります。
日本は外気温が夏と冬で30度近く違います。それに対応する服装も夏服と冬服があります。
降圧薬も夏と冬で、同じ降圧薬でも量を増減したり、降圧薬の種類を変えることも必要なケースが当院でも結構あります。
冬になって血圧が上がったな。と思った方はご相談ください。