一般に高血圧と言っても大きく3つに分類されます。

◎ 持続性高血圧:診察室でも家庭でも血圧が高い (いわゆる一般の高血圧)

◎ 白衣性高血圧:診察室では高いが、家庭では低い(白衣を見ると緊張する!)

◎ 仮面高血圧:診察室では低いが、家庭では高い (診察室にいると安心する?)

スペインで近年行われた高血圧に関する大規模研究で、「仮面高血圧」の予後が最も悪いという結果が出ています。

なんと仮面高血圧の方が、持続高血圧よりも予後が悪い=死亡率高い!という驚愕の事実です。

仮面高血圧は人間ドックや健康診断等では血圧正常なので、医師に発見されず、長期間高血圧が放置されていた事がその原因と考えられています。

医師は診察室での診療だけでは、持続性高血圧は指摘できても、仮面高血圧は見つけられません。

最も仮面高血圧が長期にわたり、その影響で心臓が大きくなったり、心臓の壁が厚くなれば、胸部XPや心電図でピックアップできますが、その状態で見つけるのでは遅いと思います。

仮面高血圧も高血圧になる時間帯でさらに3種類に分かれています。

① 早朝高血圧:誘因 高食塩摂取、アルコール、喫煙、寒冷など

② 昼間高血圧:誘因 職場でのストレス、家庭でのストレスなど

③ 夜間高血圧:誘因 高食塩摂取、慢性腎臓病、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、不眠症など

それぞれ、様々な誘因により高血圧が引き起こされています。

家庭血圧の重要性が改めて認識できました。

家庭血圧が高い方、どうぞご相談ください。

さいとうファミリークリニック