冷え性で悩んでいる方は多いと思います。
気温の低い冬は言うに及ばず、初夏でも手足が冷えて、湯たんぽが必要。というご相談を受けます。
実は「冷え性」という概念は、西洋医学にはありません。
強いて言えば、体温35℃以下であれば冷え性と言えるかもしれません。
しかし、体温35℃以下は生命の危機にも関わってくるので、「冷え性」というよりは「低体温症」と言った方がよいでしょう。
一般に「冷え性」とは、普通の方が寒さを感じない温度でも、全身、手足の寒さ、冷たさを自覚して辛いと感じることです。
統計的には65歳以上の男性の約50%、女性の70%、80歳以上であれば、男性75%、女性90%の方が冷え性を自覚されているそうです。
熱は筋肉から産生されるので、筋肉量の量の少ないお年寄り、男性より女性の方が、冷え性になりやすいといえます。
冷えの大きな原因に自律神経の失調があります。
自律神経のバランスが崩れることで、血管が収縮して血流が悪くなり、手足の血行が悪くなることが考えられます。
対策は、体を温めることです。
まずはお風呂。38℃~40℃のお湯にゆっくり30分ほど浸かります。
ウナギやアーモンド、落花生に含まれるビタミンEは血行を良くする効果があります。
漢方薬は冷え性の治療ができます。「加味逍遙散」「当帰芍薬散」「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」などは体を温める作用があります。 ~ 山口先生のお話より@ドクターサロン~
冷え性でお悩みの方、どうぞご相談ください。