先日のブログでも書きました「小児の起立性調節障害」のお話の続きです。
最近、外来を受診される起立性調節障害のお子さまが多いな。と思って調べたところ、小学生で5%、中学生では10%の方が、起立性調節障害の可能性があるとの事でした。
かなり多いのでビックリしました。
この病気の診断の難しい所は、心臓などの体の病気と、ストレスなどの心の病気が組み合わさっている事だと思います。
起立性調節障害と診断されたら、以下の事を心がけてください。
① 体全体の血液量を増やす!
食事以外に水2L、食事込みで一日の塩分量10gを目安にしてください。
② メリハリのある生活をする!
朝起床したら、日中はゴロゴロ横にならないようにしてください。
③ 急に立ち上がらない! 長時間立たないようにする!
急に立ち上がると、下半身に血液が流れて、頭に血液がいかなくなります。
また長時間立っていると、同じように下半身に血液が溜まりますので、
足踏みなどをして、筋肉の力で血液を上半身に戻すようにしてください。
④ ストレスと上手に向かい合う!
起立性調節障害は、自律神経の病気です。自律神経はストレスの影響を強くうけます。
お子さまは、ストレスを強く感じています。周囲の方は、その事をよく理解してあげる
必要があります。朝、学校に行けなくても。。。昼からなら行ける。部活動なら行ける。
遊びになら行ける。このような事を理解してあげましょう!
起立性調節障害は、いつまでも続く病気ではありません。成長とともに良くなっていきます。
症状があってもできる範囲でお子さまが充実した生活が送れるように見守っていきましょう!
小学校からの友人との食事会。いや~楽しかったです!左手前は俳優の香川照之くん。歌舞伎では「市川中車」。最近は「カマキリ先生」の方が有名かも(笑)。あとの3人は世界を股にかけて仕事しています。世界情勢の話がポンポンと普通の会話に混じって出てくるのが、とても新鮮でした!
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