今週に入り、当院の周辺でもインフルエンザが流行してきました。
現在流行しているのは、2009年に新型インフルエンザと呼ばれて流行したウイルスで、2011年4月1日から季節性インフルエンザになっています。
例年は小児の方から流行する印象ですが、今年は小児と成人の方、半々位の感じです。
急な発熱(38℃以上)、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感がインフルエンザの特徴です。
診察室でも、ツラくて身の置きどころがないような感じです。
ここまで典型的であれば、インフルエンザの迅速試験から治療へとスムースに進みます。
しかし、次のようなケースは難しいです。
熱が36℃台で、咳も鼻もそれほど出ない。でも、普通の風邪とは何か違う。。。と来院された方。
この普通の風邪とは何か違う。と患者さんが自覚されている。ここが大事なポイントです。
この方にインフルエンザ迅速試験をすると「A型インフルエンザ 陽性」でした。
お忙しい方が、わざわざ36℃台の風邪で来院される事は少ないです。
いわゆる人間が自然に持っている危機管ホルモン(自分の身を守るホルモン)が出て、これは危ないぞ!医療機関に行った方がいいぞ!というサインを送ったと思います。
「大丈夫ですよ。普通の風邪ですよ」と検査しなければ、治療が遅くなってしまう所でした。
患者さんの言葉は金言という事も再認識しました。
まだインフルエンザワクチンもございます。
年内に接種してインフルエンザを予防しましょう。