新型コロナウイルスについて、2020.2.11時点でわかっている事をまとめてみました。
2019.12.31中国武漢市の「華南海鮮市場」に関連のある原因不明の肺炎患者が27人集積していることを中国政府が発表。
2020.1.9 その原因不明の患者から「新型コロナウイルス」を検出。新型コロナウイルスを「2019nCo-V」と命名
1.11 最初の死亡者が出る
1.14 ヒトーヒト感染を確認
1.16 日本人初めての感染者でる。武漢市から帰国した日本人男性が発症
1.23 武漢市のすべての交通機関を遮断する
1.24 日本人二人目の感染者でる。中国本土での感染者2000名を突破
1.28 日本で初めての国内感染患者でる.武漢市から来日したツアー客に同行したバス運転手
1.29 政府チャーター便第1便にて,帰国困難となっていた武漢市滞在日本人206人が帰国
2.3 1.20に横浜からクルーズ船に乗船し,25日に香港で下船した男性が,同船が2.1に那覇にて検疫を受けて出港した後に,香港にて新型コロナウイルスを検出されたと判明.3日横浜港沖に到着した時点でクルーズ船を沖留めのまま再度検疫を開始.
2.10 浜港で検疫継続中のクルーズ船内の計439人に検査を実施し,うち135人が陽性.中国本土での死亡者が累計1000人を突破
2.11時点までの経緯は以上です。
次にコロナウイルスの臨床的特徴をまとめてみます。
感染源:感染源動物は今のところ不明 ヒトーヒト感染あり
潜伏期間:2-10日間
初期症状:感冒様症状(発熱+咳+全身倦怠感)
中後期の症状:発症後5-14日後に一部が肺炎(呼吸困難・レントゲンで肺炎像出現)に至る
重症化のリスク:高齢者、合併症がある場合は重症化する可能性があり
続いて、どのような人が検査対象者になるのか。
簡単にいうと、①湖北省(武漢市)に滞在した人、②湖北省に滞在していた人と濃厚接触した人、③2019nCo-V肺炎患者と濃厚接触した人に限定されます。
これら①②③の人が発熱または呼吸器症状が出現したときのみ、コロナウイルス同定検査を行います。
検体は喀痰、咽頭ぬぐい液、鼻腔ぬぐい液を採取します。その検体は保健所が回収し、自治体の検査機関でPCR法で検査されます。
治療:現時点では特効薬はなく、対症療法を行います。
日本に限っていえば、肺炎になったとしても、適切に呼吸管理等を行えば、治療は可能と思います。しかし、高齢の方や、免疫力の落ちた合併症 (糖尿病、がん等)のある方は注意深い管理が必要と思います。
感染予防は手洗いです。石鹸、アルコールを使い十分に注意してください。
ドアノブをアルコールで拭くことも有効です。
咳、くしゃみが出る方はマスクを使いましょう。予防のためのマスクはある一定の条件下でのみ、ある程度有効とされています。マスクを過信しすぎないようにしましょう。
とにもかくにも、早く収束してほしいですね。