緊急事態宣言が出されても、いまだ新型コロナウイルス感染者が増えています。
渡航歴もない方も多く感染しており、今やだれでも感染する可能性があります。
発熱、咳などの症状が出てから、基礎疾患のない方は、発症後4日間はご自宅で経過をみてください。(市販薬の解熱剤、咳止めを内服する)
高血圧、糖尿病をお持ちの方は、2日間ご自宅で経過をみて、症状が改善しないようであれば、地域保健所にご連絡してください。
「陽性」と診断された場合、本来は、軽症・重症を問わず「入院」することが原則です。
しかしベッドの数に制限があるので、軽症の方が入院してしまうと、後から重症の方が入院できなくなってしまいます。
そこで、厚生労働省は重症化の恐れの少ない軽症患者さんを「自宅」へ、「自宅」に戻れない方(家庭内に高齢者がいる、医療関係者がいる)には都道府県が用意する宿泊施設での療養を可としました。
宿泊療養・自宅療養の間は、感染症法に基づいて、外出せずに、「健康状態の報告」を行うことになります。
体調が良くなったり、無症状であっても、病原体を保有している場合には、人に感染させてしまうリスクがあるので、外出はできません。(ホテル内の移動は可)
宿泊療養・自宅療養の解除については、「2回連続でPCR検査結果が陰性になる」ことが原則として必要です。ただし、地域の医療体制の状況により「自宅療養の開始から14日間の経過」で解除されることもあります。
〇家族との面会はできない(家族に感染する可能性がある)
〇食事は、宿泊施設で用意される
〇基本的に「食費やホテルの滞在費はかからない」が、タオルなどの日用品に要する費用は患者が負担することになる(詳細は宿泊施設ごとに定められる)
病院のベッドは、重症患者さんに空けていくことで、「医療崩壊」を防ぐことができます。
ひとりひとりが普段から、「自分が感染していたら、他の人に感染させてしまう...」と思って行動することが大事です。
そうすれば、自ずからフラフラと出歩かず、自宅で自粛という構図になると思います。
早く治療薬が見つかるといいのですが、まだ試行錯誤の段階です。
新型コロナウイルスのワクチンの完成は、どんなに早くても2021年の夏頃になるようです。
それまでは、爆発的な感染を防ぎながら、重症者を手厚く治療できる数の感染規模に抑え込みながら、時間をかせいでいきましょう。
今、書いていて思ったのですが、それじゃオリンピックって無理!?