先週、青山にある酸素ステーションに出務してきました。
酸素ステーションとは、酸素の必要な軽症コロナ患者さんの一時待機所です。
旧こどもの城(現 都民の城)に病床130床を配置して、日勤の医師2名、夜勤の医師1名、看護師25名で24時間対応します。
私が出務したのは、開設してから間もなかったので、入所患者さんが30名程度でまだフル稼働はしていませんでした。
しかし、酸素ステーションは原則1泊2日が基本なので、約10名の方が退所され、新たに10名の方が入所して来られましたので結構忙しいです。
入退所は申し送りが大変なので、130床で満床になれば、看護師さんは今の人数では足りないと思いました。
医師の仕事は、救急隊からの入所要請への対応と、患者さんの退所判断が主な仕事です。
朝8時30分~夕18時30分の10時間勤務です。
ちょうど、その日から酸素ステーションで抗体カクテル療法が始まることになりました。
まだ抗体カクテル療法は、一部の施設でしか実施していないので、貴重な体験をさせて頂きました。
抗体カクテル療法対象の患者さんの選定、患者さんへの説明、治療(点滴)に立ち会う事ができました。
治療を受けた患者さんは、点滴が終わったすぐに「何か身体が軽くなった!」と仰っておられました。
流石にそれは気分の問題もあると思いますが、やはり治療を受けられたことでホッとされたのだと思います。
抗体カクテル療法は、1回の治療が20万円を越える高額な治療薬です。
故に、現在は軽症であるが、今後重症化するリスクがある方のみが対象です。
もっと安価で内服薬の薬が出てくれば、もっと幅広い患者さんに治療がいきわたると思います。
酸素ステーションの勤務は、日勤は東京都の医師会の開業医が、夜勤は大学病院の勤務医の先生方が持ち回りで出務します。
今後は開業医による、自宅待機のコロナ患者さんへの訪問診療も始まる予定のようです。
私もできる範囲でコロナ治療に協力していくつもりです。