新型コロナワクチンの3回目接種が、早ければ12月から始まるようです。
ワクチン2回目接種して8か月経過した方、全員が対象になります。
順次、自治体から接種券が郵送される予定です。
ファイザー製のワクチンを3回接種する事で、95.6%の発症予防効果が認められているようです。
原則、全員3回目の接種した方が良いと思います。
しかしながら、1,2回目のワクチン接種で強い副反応に悩まれた方は、3回目の接種を躊躇してしまう気持ちもわかります。
そこで3回目の接種を悩まれている方には、新型コロナウイルスの抗体価測定をお勧めします。
検査してある程度抗体があれば、3回目の接種を見合わせる選択肢もでてくると思います。
当院では、現在日本で一番新型コロナウイルス抗体価のデータが報告されている「ロシュ社製の検査」を採用しています。
基準値
0.8U/ml未満で陰性
0.8U/ml以上で陽性
15u/ml以上で十分な中和抗体あり
50U/ml以上で高力価
千葉大学、和歌山県福祉保健部のデータをみると、ファイザー社製のワクチン2回接種すると、99~100%の方に抗体がつくようです。
しかし残念ながら抗体価が上がりにくい方もいらっしゃいます。
①免疫抑制剤内服中 ②高齢 ③ステロイド内服中 ④飲酒
上記に当てはまる場合は抗体価が思っていたより上がっていないかもしれません。
では抗体価がいくつ以上であれば、感染を防げるのかという事です。
常識的に考えて、高力価の方が防御できると思うのですが、まだ具体的な数値はわかっていません。
今後、データの蓄積が成されればわかってくると思います。
現在のところ、新型コロナウイルス抗体価測定は3回目の接種を悩んでいる方限定だと思いますが、当院でも行っておりますのでご相談ください。
検査代は自費診療(6600円税込)となります。