頭痛に悩んだことのない人はいないと思います。
そんな身近な病気である「頭痛」ですが、国際頭痛分類第3版をみると、何と367種類に分けられています。
勿論、頭痛専門医でも全部覚えている訳ではないと思いますし、その都度頭痛診療のチャートとして確認していくものだと思っています。
ここでは簡単にまとめてみます。
頭痛は発症様式によって、<突然> <急性> <亜急性(3~8W)> <慢性>に分けます。
発症様式と、それぞれのポイントを列記します。
<突然> 激痛→くも膜下出血 後頚部痛→脳動脈解離 ふらつき→脳梗塞・脳出血
<急性> 発熱→髄膜炎 頬痛→副鼻腔炎 皮膚ピリピリ→帯状疱疹 眼痛→緑内障
<亜急性> 転倒→慢性硬膜下血種
<慢性> 拍動性→片頭痛 圧迫性→緊張型頭痛 激痛→群発頭痛・三又神経痛
頭痛の危険なサインは3つあります。
①突然発症の頭痛 ②今までに経験したことのない頭痛 ③どんどん痛みが強くなる頭痛
これらの頭痛であれば、すぐに医療機関を受診された方がよいです。
しかし、頭痛は誰でも経験した事があるので、頭痛くらいで受診なんて...と受療行動にでる方が少ないのが現実です。
「片頭痛」でさえ、片頭痛患者さんの2/3は生活に支障のある頭痛があるのに、医療機関に受診していないと言われています。
危険なサインがなくとも、頭痛があれば医療機関で一度ご相談ください。
お役にたてるかもしれません。