2023.4.1より、9価子宮頸がんワクチン(シルガード9)の公費接種が始まります。
子宮頸がんワクチン接種では、「予防接種ストレス関連反応」が問題になり、一時期は接種が見合わせられました。
2019にWHOで「予防接種ストレス関連反応」の概念が提唱されました。
この反応は、新生児期から成人までどの世代に起こる事が知られていますが、
特に予防接種に不安を持つ、10代の女子に多く起こるようです。
「予防接種ストレス関連反応」は接種前、接種中、接種未満で起こる急性反応と、接種後何日かしてから起こる遅発性反応の2つに分けられます。
急性反応:交感神経活性化→急性ストレス反応(動悸・息切れ等) 副交感神経活性化→血管迷走刺激反射(失神・血圧低下等)
遅発反応:解離性神経症状反応(脱力・歩行障害等)
また、「予防接種ストレス関連反応発症」のリスク因子もわかってきています。
①10~19歳 ②血管迷走刺激反射の既往 ③注射にまつわる過去のよくない経験 ④注射に対する恐怖心 ⑤不安障害や発達障害
勿論、上記以外でも発症することはあります。
対応策として、①信頼できる人に同席いただく ②横になって接種する ③緊張をほぐすようにする などがあります。
痛み対策として、深呼吸して接種時に息を止める、接種時に腹部と下肢に力を入れるなどの方法も有効です。
対応策の基本としては、ワクチン接種を受ける方、保護者の方がワクチンのメリット、副反応について、十分ご理解、ご納得していただき、接種する側(医療機関)との信頼関係を構築する事が非常に重要だと思います。
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子宮頸がんワクチンは予約制です。お電話にてご予約ください。