インフルエンザが流行しています。

あらためて、インフルエンザの特徴をあげてみます。

インフルエンザの潜伏期間は短く、1-2日間で発症します。

接触感染と飛沫感染で感染しますが、大流行の場合はほぼ飛沫感染(空気感染)です。

症状は突然の高熱、咽頭痛、鼻汁、咳、全身倦怠感などの全身症状が強くでます。

突然38度~40度の高熱になる病気はいくつもないので、インフルエンザを診断する事はそれほど難しくないのですが、今年の傾向としてあまり熱がでず、ほかの全身症状もほぼないというインフルエンザが多く見られます。

TVなどでは「隠れインフルエンザ」と言われているようです。

「隠れインフルエンザ」といわれるタイプは、B型インフルエンザが多いです。

B型インフルエンザは、熱が低く、咳や鼻がでない代わりに嘔吐や下痢などの消化器症状を伴うことがあります。

さらに診断を難しくしているのはB型インフルエンザは、A型インフルエンザと比べてインフルエンザ迅速キット(鼻の中に綿棒を入れて鼻水で調べます)でも検出しずらいと言われています。

元々インフルエンザ迅速キットの感度は62.3%、特異度98.2%ですから、陽性ならばインフルエンザですが、陰性の結果が出てもインフルエンザではないとは言えないのです。

最終的には患者さんの訴え(普通の風邪とは違う感じがする)、周囲の流行具合(家族内で誰か発症しているなど)、診察所見(インフルエンザの方の咽頭後壁のリンパ濾胞の形は特徴的です)など総合的に評価してインフルエンザと診断しています。

この中で私が一番重んじているのは患者さんの訴えです。熱が36度台しかないのに医療機関を受診するという事は、ご自分の中で「普通の風邪とは何かちがう重症感」を感じているのだと思います。

いつもの風邪とは違う感じがした場合は、どうぞ医療機関を受診してください。

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今度の大雪すごかったですね!当院の前の道路も真っ白になりました。

さいとうファミリークリニック