夏季休暇を利用して、かねてから訪れてみたかった「松代大本営地下壕」に行ってきました。
松代大本営地下壕(長野県松代町)は、第二次世界大戦末期、軍部が本土決戦最後の拠点として、大本営、政府機関をこの地に移すという計画の元、約9か月間の突貫工事で建設されました。鶴山、皆神山、象山を碁盤の目のように掘り抜き、その延長は10Kmに及んでいます。見学できるのは約500mの区間だけですが、その雰囲気は十分に感じられます。グループ毎にボランティアのガイドさんが説明してくださいました。

なぜ松代の地が選ばれたのか。
①東京から離れて飛行場がある事 ② 地質的に強固で空襲に耐えうる ③山に囲まれ広い場所がある ④ 労働力が確保しやすい ⑤ 信州は神州に通ずる。との事です。
高尾山も候補だったようですが、東京から近すぎるとの理由で外されたようです。
ガイドさんからの説明で印象に残った戦争の悲惨さを示すエピソードです。
- 朝鮮の方々への強制労働
削岩機で削り、ダイナマイトで爆破するなどの掘削の先頭は朝鮮人の方々が担当し、事故で亡くなった方も相当数いらしたとの事。
- 地元の人達への強制立ち退き
工事の為、約100戸の養蚕農家が補償もなく強制立ち退きを命じられた。
- 沖縄の犠牲
松代を含む本土決戦の準備が整うまでの時間稼ぎを強いられた。
建設を指揮している軍部の中には、この地下壕は無駄になるとわかっている人もいたでしょう。
暗く、水滴の垂れる、ひんやりとした素掘りの壕内を歩きながら、一度走り始めたら止まれない戦争の悲惨さと平和の有難さを痛切に感じました。
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