肝硬変や肝がんの原因として、アルコールが知られていますが、わが国ではアルコールと関係していない、生活習慣の乱れが原因と考えられる脂肪肝が増加しています。

これまでは「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLDナッフルド)」と呼ばれていました。

しかし、近年「alcoholic(アルコール依存症)」や「fatty(肥満者)」のような差別的な表現が問題になり、名称が変更されました。

肝臓に脂肪蓄積、肥満、2型糖尿病、高血圧症、脂質異常症があり、さらに飲酒量の違いにより病名が変わります。

①男性ビール750ml/日未満、女性ビール500ml/日未満 

→代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(matabolic dysfunction-associated steatotic liner disease (MASLDマッスルド)

②男性ビール750~1500ml/日、女性ビール500~1250ml/日

→代謝性機能障害アルコール関連肝疾患(MetALDメットエーエルディ)

治療は、過体重の場合は、カロリー制限、特に果物やハチミツに含まれるフルクトース(果糖)の摂取制限の食事療法をしていきます。

運動療法は、ウォーキングなどの有酸素運動や、スクワット、腕立て伏せ、ダンベル体操で、標的にする筋肉に集中して負荷を掛ける運動が推奨されています。

しかし、MASLD、MetALD・・・全然、病名が覚えられないです。(笑)

大体、元々の病名もどこが差別表現かわかりませんし、新しい病名もそれほど変わったとも思えません。

それにどんどん病名のイメージがわかりにくくなっていると思います。

なんでも、過剰に反応してしまう世の中の風潮が、医療の世界にも押し寄せていますね。

いとうファミリークリニック